当協会では、平成30年9月6日に発生した北海道胆振東部地震の災害調査を令和元年9月18日(水)〜9月19日(金)の日程で実施しました。
調査は、竹内章富山大学名誉教授を団長にして27名の団員で行いました。その調査団に、富山県立大学環境・社会基盤工学科の学生2名にも参加していただきました。
今回は、(一社)斜面防災対策技術協会北海道支部12名も調査に同行されました。
平成30年9月6日未明、北海道胆振地方中東部を震央とする最大震度7の大規模な地震が発生しました。(「平成30年北海道胆振東部地震」と命名)
この地震の強振動により、北海道勇払郡厚真町、むかわ町などで斜面崩壊が集中的に発生し、死者43名、負傷者782名、また、道内全域での停電によるライフラインにも影響が及ぶなど、甚大な人的・物的被害が生じました。
現地調査の前半は、北海道庁建設部土木局河川砂防課 榑林基弘 主幹から、北海道胆振東部地震の被災箇所が600か所以上の斜面崩壊が発生している状況とその対策について概要説明がありました。
その後、富里地区で斜面崩壊の状況と法面対策の災害復旧事業を調査しました。吉野地区はバスから説明を受けました。
調査の後半は、むかわ町 竹中喜之 町長さんから歓迎の挨拶を受け、その後、産業振興課農政グループ長 東和博 主幹から、春日地区と旭岡地区の被災状況とその対策について、概要説明を聞き現場調査を行いました。
概要説明と現場調査状況は、下記のとおりです。
今回の災害地調査では、地震災害の恐ろしさと、災害に備えるソフト・ハード面での防災対策の重要性について身を持って感じました。
この調査で得た貴重な体験については、会員はもとより、広く県民に伝えることが重要であると考えています。
この現地調査の結果については、来年2月13日に富山市で開催します斜面防災対策技術講演会で発表することにしています。