一般社団法人斜面防災対策技術協会 富山支部は富山の斜面災害(地すべり・がけ崩れ・雪崩)から暮らしを守るために様々な活動に取り組んでいます。
令和4年度「子供防災教室(立山カルデラ砂防勉強会)」の開催結果
〇目 的
安政5年(1858)の地震により、常願寺川上流の立山カルデラ内で4.1億立方メートルの大崩壊が発生し、その土砂が土石流となり下流の富山平野で140名の死者を出しました。
未だその半分の2億立方メートルがカルデラ内に堆積しており、今日の荒廃の原因になっています。常願寺川では大雨が降るたびに、富山平野に土砂を流す暴れ川となり、砂防事業は明治39年(1905)富山県で着手し、大正15年(1926)国の直轄事業に移され、現在も、富山平野を土砂災害から護るため、劣悪(不便、危険)な環境の中で、多くの人たちが働いています。
富山県では、「立山・黒部」の世界文化遺産登録を目指し、カルデラ内の立山砂防を中心に国際的な評価の検証・確立等に取り組んでおられます。
富山支部では、平成25年から、斜面防災の重要性を流域の小学生を対象に、直接カルデラ内での体験学習の場を企画し実施しており、今回は9回目となります。
常願寺川流域の小学生が、自分たちが生活している土地や、人の安全のために行われているカルデラ内での防災事業の砂防を勉強し、常願寺川の自然や砂防・治水などについて学び、斜面防災の大切さに関する教育の向上を目的としています。
〇実施日
令和4年8月30日(火)天気:曇り
〇場 所
立山カルデラ(富山市、立山町)現地
〇参加者
立山町立立山北部小学校6年生
(生徒23名、教員4名、案内・随行5名、合計32名)
〇
主 催:
協 力:
(一社)斜面防災対策技術協会富山支部
富山県、国土交通省北陸地方整備局立山砂防事務所、NPO法人富山県砂防ボランティア協会
〇勉強会行程(小学校8時30分発〜16時30分着)
立山北部小学校 発⇒立山カルデラ砂防博物館⇒立山砂防事務所(ヘルメット、通行証)⇒本宮えん堤(車窓見学)⇒有峰記念館⇒六九谷展望台⇒立山温泉跡地(昼食)⇒泥谷えん堤(車窓見学)⇒白岩えん堤(国指定重要文化財)⇒有峰記念館⇒立山北部小学校 着
六九谷展望台
立山温泉跡地
白岩砂防堰堤
(国指定重要文化財)
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