当協会では、令和4年10月5日(水)から7日(金)の3日間の日程で、国土交通省利根水系砂防事務所所管の浅間山噴火対策事業のほか長野県、群馬県の地すべり事業、関連施設を視察調査してまいりました。
調査は、竹内章富山大学名誉教授を団長にして26名の団員で、協会関係者の他、富山大学と富山県立大学の学生2名にも参加していただきました。
〇場所 : 長野県長野市、軽井沢町、群馬県長野原町ほか
・1日目 : 富山県内各駅から長野駅(新幹線移動)
地附山地すべり観測センター(長野県管理)視察
篠ノ井小松原地すべり(長野県土尻川砂防事務所所管)視察
松代象山地下壕視察の後、長野市内(泊)
・2日目 : 利根水系砂防事務所浅間山出張所にて噴火対策工事の概要説明
片蓋側砂防堰堤(浅間山出張所所管)の視察
地蔵川砂防堰堤(浅間山出張所所管)の視察
八ッ場ダムの視察
生須地区地すべり対策工事(群馬県中之条土木所管)視察
笹平地区急傾斜事業(完成済み:群馬県中之条土木所管)視察
鎌原観音堂視察
軽井沢(泊)
・3日目 : 富岡製糸場(世界遺産)、軽井沢観光などの後 帰県
地附山地すべり観測センターから長野市内を望む
小松原地すべり(令和3年7月6日発生)の現場での聞き取り。
浅間山出張所での概要説明
ブロック積 片蓋川砂防堰堤
八ッ場ダム展示館で
ダム上流で集合写真
生須地区地すべり対策事業
笹平地区急傾斜対策事業
砂防ソイルセメント、ICT施工地蔵川砂防堰堤の上で集合写真
鎌原観音堂で解説員のお話を聞く
浅間山の噴火対策工事では、浅間山の噴火時に積雪を巻き込んで泥流化し周辺地域に大災害を起こすことを未然に防ぐための対策工事が地道に行われており、その中では環境対策やICT施行、砂防ソイルセメントの使用など現地に適合した施工方法が行われていました。
また、過去の地すべり災害の他、地すべり発生間もない現場も視察させていただき、改めて地すべり災害の恐ろしさと、災害に備えるソフト・ハード面での防災対策の重要性について身を持って感じました。
この調査で得た貴重な体験については、会員はもとより、広く県民に伝えることが重要であると考えています。
この現地調査の結果については、来年2月9日(木)に富山市で開催します斜面防災対策技術講演会で発表することにしています。
末筆ながら、視察先各所でご説明いただいた皆様、事前のお手配をいただいた関係者の皆様にこの紙面をお借りして感謝申し上げます。